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この記事は2020/10/10に修正を加え、アップデートしています。

同居している・遠方に離れて暮らしているにかかわらず、年々高齢になる両親がきちんと食事を食べているか心配になります。

「少しでも元気で長生きしてほしい」とか「やりたいことを楽しんでほしい」と、子供として望む人が多いのではないでしょうか。

人は歳を重ねれば重ねるほど食欲不振や食事拒否など、食事に対して消極的になりやすいものです。

一生懸命、食事の準備をしても食事拒否されると作る方もどうすればいいかわからなくなりますよね。

食事介護は介護する方にも、ただならぬ労力や精神力、根気が必要になります。

そこでここでは高齢者が食事拒否する原因や、食欲を高めるためにどんな工をしたらいいかをまとめました。

両親だけでなく小さな頃に可愛がってもらったおじさんやおばさんの食事拒否について悩んでいる人の、役に立つ情報になれば嬉しく思います。

高齢の人が食欲不振になりやすい理由が知りたい

食欲不振のおじいさん

「少し前は好きなものをたくさん食べていたのに、最近好物にも興味を示さないくなってきた」

普段忙しくて親の食欲には関心を持っていない人でも、ふとした時に親の食欲の変化に気付くことがあります。

高齢者はどうしてだんだん食事拒否をするようになるのでしょうか?

その理由がわからないと、食事のお世話をする人も凹んだり腹が立ったりするばかりです。

そこでここでは高齢者は食欲不振や食事拒否する原因について、わかりやすく紹介します。

1番の原因は加齢

「お腹が減った」「満腹になった」というような感覚は、脳の食に関する機関が刺激を受けるとわかります。

噛むことや唾液が分泌されることで空腹感や満腹感がわかるのですが、年齢を重ねるごとに噛む力が低下するため、食欲がわきにくくなります。

唾液の分泌が少なくなると消化酵素の働きも悪くなるので、食欲に関して悪循環を招きやすくなります。

運動量が多いと脳へ「お腹が減った」という信号を送りやすいのですが、運動量が少ない高齢者は「お腹が減った」と感じにくくなっていきます。

認知能力の低下

痴呆症

加齢とともに無気力・無関心になりやすく食べる意欲がなくなり、食事そのものに興味を示しにくくなっていきます。

認知症が進むとうつ症状が起こりやすく、食欲不振になりやすいです。

食べ物が食べ物だとわからなくなることを「失認」、また箸など道具の使い方がわからなくなることを「失行」といいます。

思うことが言葉で伝えにくくなるのもひとつの原因で、体の具合が悪く食欲がなくてもそれをうまく伝えられなくなります。

食生活リズム乱れ

起きる時間がバラバラ・食事の間に間食が多いなど、生活リズムが乱れると食欲不振に陥りやすくなります。

空腹を感じてから食べるクセをつけると摂取できる栄養素が偏りやすくなるので、規則正しい時間に食事を食べるようにすることが大切です。

精神的な負担

趣味がない・定年してすることがない・子供の独立など、社会的な役割が少なくなると、うつ病になりやすくなります。

体が徐々に動きにくくなるせいで近い将来誰かに介護してもらわなければならないことに抵抗を感じ、食への意欲が少なくなる高齢者も少なくありません。

食欲不振が続くと怖いのは低栄養を起こすこと

無気力なおばあさん

高齢者の「低栄養」とは、食事量の減少・消化・吸収能力の低下・噛む力が衰えるなどが原因で、栄養状態が悪くなることをいいます。

低栄養になると体を動かすために必要なエネルギーが作られにくくなり、筋肉を作るたんぱく質が不足します。

さらに低栄養が続くと筋肉がどんどん弱り免疫力も落ちていくので、少しの動作でも疲れやすくなったり病気にかかりやすくなります。

丈夫な体を作るためにしっかり食べることは基本です。

食欲不振の高齢者の食欲を高めるコツや工夫

食事を食べるおじいさん

食欲不振や食事拒否が続く高齢者に気持ちよく食事を食べてもらうには、どんな風に工夫すればいいのでしょうか

ここではここではご高齢の方の食欲を高めるため、家庭でもできるカンタンなコツを紹介しています。

無理なくできそうなことがあれば、ぜひ試してみてください♪

食べたくなる工夫あれこれ

好物を積極的に取り入れておかずの盛り付けは小盛りにすると、圧迫感がすくなくなり食欲がわきやすくなります。

小さめにきざむ・おかずにとろみをつける・手でつまみやすくするなど、口に入れやすくのどごしがいいように工夫するのもおすすめです。

また介護用のお箸やフォーク・スプーンなどを用意すれば、自分で食べようとする意欲がわく高齢者が多いです。

認知症が進んで食事の概念が薄れていている人には、食事の匂いを嗅いでもらったり、みんなと一緒に食べて「食事はたのしい」という気持ちになってもらうことが大切です。

会話のある食卓・リラックスできる音楽など雰囲気の演出、テーブルの高さや座りやすい椅子など、環境を整えると高齢者の食欲をかきたてやすくなります。

無理に食べさせないこと

ご高齢の方が食べない時に無理して食べさせようとすると、食に関して悪い印象を持ってしまい、さらに食が進まなくなることがあります。

食事を規則正しい時間帯に食べる習慣を身につけるのは大切ですが、「たまに食べない時があっても大丈夫」というくらい、おおらかな気持ちで食事介護をするのがおすすめです。

気持ちを落ち着けて怒らないようにする

食事の準備は手間がかかることなので、思うように食べてもらえないとお世話する側にストレスがたまります。

高齢者の動きは思った以上に遅く、本人としては普通に食事をしているつもりかもしれないということを念頭に置きましょう。

もしかすると食事を食べること自体、理解できなくなっているかもしれません。

お世話する側の人のスピードで考えるとイライラすると思いますが、怒るとさらに食事へのイメージが悪くなります。

まず深呼吸をして心を落ち着け、穏やかに接することが大事です。

ひとりで対応できないと感じたら無理に頑張らず、身内にヘルプを頼んだり介護施設やヘルパーなどを利用してみてはいかがでしょうか。

これまでの習慣を変えない

朝食はごはんとお味噌汁だったのにパン食に変える、1日2食だったのに3食にする、お昼ごはんは13時から食べていたのに12時に変更するなど。

以前と習慣を変えると、食が進まなくなることがあります。

軽い運動を心がける

体を動かすとお腹が減りやすくなるため、短い時間でもいいので1日に何度か体を動かす機会を作るようにします。

軽い体操や散歩ができるといいのですが、できなければ座ったまま好きな音楽に合わせて体を軽く動かすだけでもOKです。

体を適度に動かすと、気分転換や認知機能への刺激にも効果的です。

高齢者が好む食べ物・苦手な食べ物をチェック!

高齢者の介護

「若い頃は○○が好きでよく食べていた」という食品でも、加齢とともに好みが変わることはよくあることです。

高齢者は徐々に噛む力や飲み込む力が弱くなるので、好む食べ物が変わるというのがその理由です。

好む食べ物と苦手な食べ物を頭において食事の準備をすると、食事介助がスムーズに進みやすくなります。

そこでここでは、高齢者が好む食べ物と苦手な食べ物を紹介したいと思います。

高齢者が好んで食べる食べ物

食事をよろこんで食べるおばあさん

  • 高齢者が好む食べ物
  • おかゆ:おかゆ・雑炊・パンがゆなど
  • スープ:ポタージュ・シチュー・カレーなど
  • とろろ:すりおろしたとろろいも・大根など
  • ゼリー状:ゼリー・ようかんなど
  • プリン状:プリン・ムース・絹こし豆腐・卵豆腐・茶碗蒸しなど
  • ミンチ状:つくね・ハンバーグ・ 肉団子など
  • ジュース状:ヤクルト・ネクター・飲むヨーグルトなど
  • 乳化されたもの:アイスクリーム・ヨーグルト

どんな食材でも一口大の大きさに切り、硬いお肉は叩いたり切り目を入れると食べやすいです。

食材は炒めるよりも煮る方が好まれ、食材が煮崩れるくらいにすると飲み込みやすくなります。

飲み込む力を高めるためにとろみをつけたり、裏ごしやミキサーにかける方法もおすすめの調理方法です。

高齢者が苦手で拒否しやすい食べ物

  • 高齢者が苦手な食べ物
  • 繊維が残る:ゴボウ・タケノコ・セロリ・水菜・フキ
  • 硬いもの:キャベツ・レタス・レンコン・キュウリ・リンゴ・梨・柿など
  • 酸味:酢の物・オレンジ・レモンなど
  • 弾力がある:コンニャク・スパゲッティなど
  • 噛みにくい:厚いお肉・フライの衣・ハム・カマボコ
  • のどに詰まる:餅・海苔・ワカメ・きなこなど
  • パラパラになるもの:チャーハン・焼魚・そぼろ・ふかし芋など
  • スポンジ状:凍り豆腐・がんもどきなど

高齢者が苦手で拒否しやすい食べ物は、大きな食材・噛みにくい食材・飲み込みにくい食材などです。

たとえばトマトや茄子の中の部分は柔らかいですが、皮は硬くて嫌うので取り除くようにするのがおすすめです。

葉物野菜の葉の部分は煮れば柔らかくなりますが、茎の部分は硬さが残るので、柔らかい部分だけを取り分けて盛り付けるようにしましょう。

笑顔の女性

噛みやすい・飲み込みやすい食事ばかり用意すると食事はスムーズに進みやすいですが、栄養バランスが偏り不足する栄養素がでてきやすくなるデメリットがあります。

ごはんや麺類から摂取できる炭水化物、肉や魚から摂取できるたんぱく質、野菜や果物から摂取しやすいビタミン・ミネラル・食物繊維。

これらの栄養素が不足しやすくなりやすいので、調理方法で工夫して摂取できるよう心がけてください。

宅配食事サービスを利用するのがおすすめ♪

ワタミの宅食・白身魚の黒酢ソース

宅配食事サービスは、ごはん付きのお弁当やお惣菜だけのセットを、自宅まで配達してくれるサービスです。

どの会社のお弁当も専属の管理栄養士が栄養バランスを考えてメニューを考案、電子レンジで温めるだけですぐに食事の準備が完了します。

ムース食やきざみ食など、噛みやすい柔らかさに仕上げたお弁当、生活習慣病などの持病に合わせて選べる塩分やカロリーが控えめなお弁当など、高齢者の好みに合わせて選べます。

笑顔の女性

気になる価格帯は1食あたり500~800円くらいなので決して安いとは言えませんが、豊富な食材を使って飽きのこないメニューを毎日準備するのは、なかなか個人ではしにくいものです。

高齢者の食事を作るためにかかる手間や時間、介護する人の気持ちや時間のゆとりを考えれば、利用する価値のある値段だと思います。

食事拒否する高齢者に食事を食べてもらうために*まとめ

ワタミの宅食・牛肉と玉ねぎの炒め和え1

高齢者の食事拒否に困っている人に役立つ情報をまとめましたが、いかがでしたでしょうか。

筆者には離れて暮らしていた持病のある母を、通いで約20年介護した経験があります。

なかなかこの記事にまとめたように穏やかな気持ちで介護を続けるのは大変で、母に不機嫌に接することも多かったです。

介護は食事のお世話だけでなく、入浴や歯磨き、排泄や寝返りの補助など、週に1度のことでもストレスでイライラすることが多かったです。

「宅配食事サービスをもっと早くに知っていたら、もう少し肩の力が抜いておだやかに接することができたのに」と、今になっては反省の念しかありません。

宅配食事サービスは現在ならではの便利なサービスだと思いますし、利用すれば高齢者の低栄養を防ぎやすく介護者の仕事を軽減するのに役立ちます。

これまで高齢者の食事のお世話で困っていたという人に、食事介助の手間を省くためにもおすすめした宅配食事サービスを試していただけたら嬉しく思います。

高齢者に選ばれている宅食サービス

高齢者の健康づくりに役立つ宅配食事サービスを一食あたりの値段や送料を含め、ランキング形式でまとめました。

献立、レシピや食事の準備にかかる時間などに悩んでいる方の参考になれば幸いです:)

高齢者向け宅食ランキング